10年間GNU/Linuxを使ってきたが、決してWindowsより劣っているわけではない

2008-01-30

俺は10年間GNU/Linuxのみを使ってきたのだが、8年前でもそんなに劣等感は感じなかった。GNU/Linuxに入る前はWindows 95を使ってきたが、メモリを64MBもつけておきながら頻繁にフリーズするのでブチキレたものだった。いつフリーズするかおどおど使っていても精神衛生上まったくいいことないわけで。
Unixはメモリを有効に使える。Unixは32bitマシンの真の力を引き出せる。Unixには本物のperlがある。」とか書かれていたため、MS-DOS時代からUnixにはあこがれていた。そんなこともあっていつかPCでUnixが使いたかった。Windows95にブチキレた当時、FreeBSDLinuxの選択肢があったけど、「名前がかっこいい」と感じたLinuxを選んだ。
GNU/Linuxを使うと、本物のperlや本物のemacsに出会えて、それはそれは感動したものだった。そして、驚くべきは安定性だ。まったくフリーズしない!しかもWindowsよりも高速に動作する。
たしかにネットワークの設定とか苦労する面はあった。それでも安定性には代えられない。GNU/Linuxと出会えて良かったよ。
ブラウザは……たしかにあの当時はまともなグラフィカルなブラウザはなかったねぇ。だけど、俺にはw3mがあればそれで十分だった。すぐ起ち上がるし、動作が軽いし言うことなかった。画像だって表示できる。あの当時はまだJavaScriptがそんなに使われていなくて、普段のネットサーフィンに困ることはほとんどなかった。
8年前でもGNU/LinuxはデスクトップOSとしても俺的にはかなり使いやすいと感じていたよ。たしかにWindowsMacintoshのような派手なGUIはなかった。だけどktermEmacsGNU Screenw3mruby…これらがあれば十分に仕事できる。まあ「住めば都」ってところかと。まあ一般人は派手好きな人多いっぽいから、なんの飾りもない環境には耐えられないかもしれないけど。

今でもメインブラウザはw3mだ。Ajax全盛の今はさすがにw3mだけだとやっていけないけどね。テキストブラウザを考えない中途半端なJavaScriptを使ってるサイトが多いからしゃーない。けれどRSSAtomの時代の今だからこそテキストに回帰している気がする。RSSを加工してHTML化するソフトウェア(俺はrawdogを使ってる)のおかげで不自由なく10年間使いつづけたw3mでニュースやブログが読める。幸せなことだ。

GNU/Linuxは貧弱なマシンでも軽快に動く。無駄な装飾がないため、本処理にCPUパワーを100%向けられる。素晴らしい。
Windowsは昔から相変わらずひどい状況だ。Windows 9xより安定性は高まったらしいが、高性能なマシンを要求するし、常にウィルスやマルウェアの脅威にさらされ、Winny使おうものなら大切な情報が流出してしまう。いつ惨事が自分の身にふりかかるかと思えばこわくてとても仕事に使おうとは思えない。Windowsの欠陥のせいで仕事で問題起こしたら、それは自分の責任だ。俺はマゾじゃないから、Windowsの欠陥の尻拭いなんてやってられん。
Windowsしたおかげで、様々な脅威から逃れ、マシンを頻繁に買い換えなくて済んでいる。精神的にも財布にも優しい。
フリーソフトウェアの精神に触れられたおかげで互助の心が芽生えた。心が豊かになった気がする。