人間工学に基くキーボードRealforce 108UBKを購入してLinuxで使ってみた

東プレ Realforce108UBK 静電容量無接点変荷重108USBキーボード(黒) SJ08B0Amazonで購入しました。 17759円。

ついでに、「よく一緒に購入されている商品」経由で SANWA SUPPLY TOK-MU3BK リストレスト(ブラック) も買いました。 846円と安いので、少しでも疲れが和らぐならばと買いました。

打つのが疲れる!

最近、レバレッジメモを打ち込んでいます。 とにかく大量の文章を打ち込むので、とても疲れてしまいます。 最近は左手小指や手首の疲れがひどく、数分で硬直してしまうほどです。

よく「Emacs小指」ではないかと言われますが、左手小指の強さには自信があり、疲れることはありませんでした。 Emacs小指というのは、EmacsがCtrlを酷使することから、左手小指が痛くなる症状です。 もちろん、CtrlとCapsLockは入れ替えていますよ。

今まで大丈夫だったのは、多分、タイピングよりも考える時間の方がずっと長いからだと思いました。 そして、毎日レバレッジメモを打ち込むようになると、指を酷使するようになってきて、痛くなったのだと思われます。

では、なぜ痛くなるのか? Twitterでつぶやいてみたところ、キーボードの情報、キー割り当てなどなど、様々な人から情報をいただきました。

変荷重キーボード?

キーボードといえば、変荷重キーボードという種類があることを教えていただきました。 変荷重とは、キー入力に必要な力が、位置によって異なるようにしてあることです。 小指は力が弱いので、弱い力で打てるようになっています。

たしかに、今使っているキーボードは1200円のふつうのキーボードです。 値段のわりに、なかなか打ちやすいし、銀色のデザインがかっこよくて愛用していました。 しかし、所詮はふつうのキーボードです。 左手小指でCapsLock(Ctrl)を軽く押してみても、全然押し下がりません。 それなりに強く押さないといけません。

Realforceとの出会い

変荷重キーボードといえば、東プレのRealforceをおすすめされました。 紹介者は、キーボードに大金を費してRealforceに行き着いたらしいです。 すごい説得力があり、その時点で買おうと思いました。

買う前に一度触ってみようとパソコンショップに連絡しましたが、置いていませんでした。 それでも自分の直感を信じ、すぐにポチりました。 Amazonでの評価 はなかなかのものがあり、外れはないでしょう。

低い評価をつけている人の意見は、以下のような感じでした。

  • 正面に置くと、右のマウスがかなり遠くになる
  • スペースキーの短さが唯一のネック

それでも「このレビューが参考になった」に投票してるのは1/10以下なのであてにならないでしょう。

僕の場合、マウスは左に置いて左手で操作しているため、前者は問題ありません。

後者については、全く無問題です。 むしろ、日本語キーボードの魅力は、親指の領域に数個のキーがあることです。 一番力が強い親指が触れるキーがスペースキーしかないとしたら、なんと勿体ないことか。

重い!

amazon.co.jpからはいつものように、馬鹿でかい箱で送られてきました。 中身を開けてみたら、黒いキーボードが! で、持ち上げてみると、 重い!! とにかく重いのです。 ずっしりと重量感があります。 重いということは、それだけしっかり作られているのだと思っています。 値段はふつうのキーボードの10倍以上、そう壊れてしまっては困ります。 でかくて重いものこそ、丈夫というのが俺の経験で得た持論です。

LinuxでもBIOSでもあっさり認識

そして、さっそくUSBに差し込んだら、Linuxでもあっさり認識! Linuxといえばハードウェアで苦労するのがふつうなので、あまりに拍子抜けでびっくりしました。

USBキーボードは初めてなので、BIOSからも認識されるか心配でした。 試しに再起動したら、これまたあっさり認識、grubも操作できました。

まあ、キーボードは基本なので設定で苦労してるようでは普及しませんよね。 当然といったら当然です。

疲れない!

そして、実際にタイピングしてみたら、まったく疲れません。 これは驚きました。 さすが18000円もするキーボードです。 黒い色が貫禄を出しています。

最初の数分間は、小指のキーが暴発することもありましたが、すぐに慣れました。

キーボードの特性

このキーボードの配列は、利点と欠点があります。

利点としては、左Altキーが押しやすいことです。 前のキーボードだと、左Altはとても押しづらいため、無変換をAltに割り当てて代用していました。 Realforceでも無変換Altは変えません。 もう指が覚えてしまっているし、やはり左Altよりも無変換のほうが押しやすいのが理由です。 あくまで前のキーボードよりも左Altが押しやすいだけです。

とにかく、左Altも使えるようになったのは嬉しいです。 せっかく使えるのだから、Hyperに割り当ててみました。 Hyperにはアプリケーションが機能が割り当てていないので、好き勝手に割り当てられます。 .xmodmapより抜粋。


! 131: 無変換
remove mod1 = Alt_L
keysym Alt_L = Hyper_L
add mod3 = Hyper_L
keycode 131 = Alt_L
add mod1 = Alt_L

欠点は、ファンクションキーの上にあるマルチメディアキーがないことです。 いつも音楽を聞いてるので、これは少しいただけません。 仕方ないので ESC、PrintScreen、ScrollLock、Pauseあたりに適当に割り当てることにします。 ShiftやCtrlとInsert、Delete、Home、End、PageUp、PageDownの組み合わせもありますね。 どうせ前のキーボードでもこれらのキーは使っていませんでした。

おすすめ

とにかく、このキーボードは買いです! プログラマや大量に文章を打つ人には特に強くおすすめします。

キーボードは長年使うものなので、高くてもよいものを選びたいものです。 ましてや長時間使うもの、ここは金を出す価値があるでしょう。

疲れは作業効率を大幅に落とす大敵です。 また、打ちづらいとタイプミスも頻発してしまいます。 疲れにくく、タイプミスもしづらい、ダブルで効率アップです。 効率が上がれば、同じ作業を短時間で仕上げられる−−時間をお金で買うということですね。 安いキーボードを使ってケチっては、逆に大損失です。

返信

<2010-11-21 日> To: 猫好き娘さん

え、膝の上の乗せてるのですか!? 場所的な問題でしょうか? とある人のレビューによると、落下時の故障率が高いらしいです。お気をつけて。

たしかに、仮名入力の人にとっては、キートップのかな表記がないとつらいかもしれません。僕はローマ字入力(AZIK)なので、逆にないほうが好きです。仮名入力だと、英数字を打つのが大変じゃないですか?

<2010-11-22 月> To: hogeさん

もちろん知っていますよー。慣れるまで1ヶ月とかかかるらしいですが(^^; キーボード環境をととのえたRealforceもかなり打ちやすいです。