記憶力が鈍くても紙とかに「記録」すればなんとかなる! from 『成功している人の新習慣「1分間記録術」』
PHP研究所刊、有泉芳彦著、『成功している人の新習慣「1分間記録術」』を読みました。
これまで記憶術に興味がありましたが、どれも難しかったので、より現実的な方法を探していたら、この本を見付けました。
ただ紙に書くだけで目標が明確になるのだから、これは楽ですね。
毎週のフィードバックなど、GTDの焼直しとも言えるでしょう。
とはいえ、記録パワーの恐しさは、本章の後半を読めばよくわかります。
レバレッジメモ
序章記憶パワーが人生を変える
記録は、パワーだ
成績があがらない学生に毎日の勉強のメモをとらせたら、彼は自身を取り戻して成績優秀者になった。「知源育」
なんでもいいから紙に書くのが大切。
メモで人生を変えるには
メモをすることで、頭の中にそのことが強く認識される。
悩みを解決する場合、悩むことと考えることは別個。だが混同しあすい。
日記や手帳にまとめることは、考えている項目を「書く」作業で俯瞰して見直すことができる。
堂々巡りになりそうなことも、冷静に他人目線で考えることができる。
記録・パワーとは、
メモが記録になることで1のトピックに注意を長時間向けることが可能になる。
そこに書いてあることを見るだけで、頭でぐるぐる考えていることを解決可能になる。
わたしの人生を変えた「記録・パワー」
記録・パワーがあれば、不可能が可能になる!
第1章これが「1分間記録術」だ
わたしたちは何のためにメモをするのか?
筆者にとって、メモは人生そのもの
人生は、メモに書いて記録に残すことの繰り返しによってできている。
自分が書いてるもの。
- 紙束のメモ
- パソコンしてないときに気付いたことをメモするため
- org-remember
- 気付いたこと、やることをメモし、スケジュールを練る
- ブログ
- 発表のため・作業記録
- 原稿
- 同じく
1分間記録術とは、自分の夢を毎日たった1分記録するだけで手に入れることができる方法。
1つの「メモ」から人生が変わる
メモには達成感とよいスパイラルを与える力がある。
- メモのポイント
問題をつきつめて考える
自分の状況にあわせて具体的な解決策を立てる
運動の具体的な内容をチェックリストにして、毎日確認できるようにする
1週間ごとにふりかえる
悪い習慣から抜け出せる
もっともらしいプロジェクトの名前をつけて、数値目標をスケジュールでちぇっくしていっただけ。
なぜメモするだけで成果があがるのか
夢を実現させるために
何をメモするのか?
自分ひとりでできない不可抗力の要素がある目標を設定しないこと
目標は大きく、課題は小さく
大きな目標から小さな課題へ分解する
記録の目標をきめる
プロジェクトとして名前をきめる
具体的なことをきめる
チェックリストを作ろう
表をつくってペンでチェックするようなチェックリストをつくる。
30〜60秒で決めた課題のチェックと簡単なコメントや感想などをかいていくだけ。
慣れていることから自分を変化させようとすると、本能で体が拒否する。
小さな目標から。
第2章記録術を実践するための便利ツール
アイデアが受かぶときに限って紙がない
わたしのツール活用法
年間、月間、週間の3つのレベルで目標をたてる。
ウィークリー・プランナーはこう使う
目指す方向
具体的な目標
毎日のチェックリスト
1週間の振り返り
第3章なぜ記録術が「夢」を加速させるのか
「記憶・パワー」はそのプロセスにある
夢の達成を加速させる
描写。
プロジェクトの案がおもいかんだとき、問題点や感じたことをめもしておく。
いろいろな角度や視点から描写していく。
応答(質問対話)→発展
1週間のチェックリストをつくる
目標にたいする問題点をあげて、かきとめておく。
もんだいてんに自分で答えてみる
記録をよみかえすことで、自分自身との対話のような双方向コミュニケーションとして限りなくこうさつ をつづけることができる。
記録していくうちに進化する
フィードバック→評価
メモとしてかかれている記録全体をみなおす。
記録の意義について考えてみる
どれほどよくかけているか
時間のつかいかたは生産的で効率のよいものであったか
書くプロセスのなかでどのようにかんじたか、かんじたことによって、自分の価値観について何がわかったか
かくことによっていみのあるしこうができたか。そのプロセスはどんなんだったか
スムーズにかきすすんだか
特定の問題に焦点をあてて、振り返る。
すこしふかくほりさげた自分自身への評価。
正確さ、自然さ、妥当性、効率、バランス、合理性、簡潔さなど。
検討して足りない部分の改善策について考えてみる。
余裕があったら目標の見直しをする。
記憶を拡大するメモの力
潜在意識を刺激する
メモをとってみると、すでに知っていた情報が多いことに驚く。
潜在意識の中に隠れているから、知っている事実が存在しないかのようにみうしなわれている。
メモが潜在意識にかくれている知識を表面化していく。
記録術でダイナマイト効果がおこる
メモは疑問へ導きき、疑問はメモを生み出す
記録は考えを生み出す装置であり、道具です。
記録術は、行動をコントロールする
- メタ認知能力を測る9項目
自分が用いる方法がどのような問題解決のときに、最も効果的なのかを知っている
どのようなやり方が有効か、十分考えてから課題に取り組む
問題の中の重要な部分に、意識的に注意を向けている
自分がどの程度よく理解できているかについて、冷静に判断できる
問題が解決したとき、自分がどういう方法を用いたかを理解している
問題に取り組んでいるときに、うまくいっているかどうか、定期的に自分でチェックしている
勉強するときは、その目的に合わせてやり方を変える
勉強したり課題を行うときには、計画を立てる
考えが混乱してきたときには、立ち止まり、もとに戻って考えてみる
人生を成長させる記憶術の5原則
- 知源育の5つの原則
オーナーシップを発揮する
現状を分析する
活動に全身全霊を傾けて取り組む
サイクルをつくる
メモと振り返りを習慣化させる
第4章記録術で人生が変わる
記録術の応用ステップ
記録は、夢を達成する計画を立て、ブレイクダウンした目標を達成する解決策をみつけ、具体的な課題を進めていくときに最も力を発揮します。
発想を書き出し、問題点がでてくる。
次は目標を設定する。目標に対する質問をだし、自分で答える。派生する質問をだし、すべて答える。
「1分間記録術」はあなたの人生を変える
「記録・パワー」を増大させるテクニック
- メモの方法に柔軟性を持たせる
あとでフィードバックするときに正確で正直な表現をすればいい
- 夢や目標に関する事柄について、細かく、そしてより深い描写を記録する
その目標が立てられた背景になっている状況的な問題や、なぜ進められないかという障壁、その事柄の特徴を示すようなエピソードを、どんなことでもかまわないので詳しく書く。
- とにかく課題に対して、たくさんの疑問を考え出し、疑問に地頭していく
- ブレインストーミング
自由奔放にアイデアをだしあい、たがいの発想の異質さを利用して連想を行うこおとによって、さらに多くのアイデアを生み出そうという思考法。
- 一定期間ごとのフィードバックがたまってきたところで行うレポート
記録を読み返し、何度も目をとおす。全体を見渡してそこから学んだことや、まとめをかきだす。
付箋を使うと発想がでてくる
- KJ法
考え方が近いカードを2〜3枚ずつのグループにわける
無理にグループに入らないものは、そのままにしておく
カードのグループにタイトルをつける
グループは、まず小グループをつくり、次に小グループいくつかをまとめて中グループをつくり、さらに大グループをつくっていく
そのグループをコピー紙などの上におき、配置していく
「目的と手段」「原因と結果」などの流れを重視しながら紙にはりなおす
最終的に全体を見渡して俯瞰的にかんがえる
うまくサイクルをまわすには
フィードバックの時間を決めよう
「見直し」は現状を確認すること
驚くべき結果が出た
記録術を再確認するためのチェックリスト
第5章もっと「記録・パワー」を活用する
なぜ、アイデアが浮かんでも生活が変わらないのか
毎日まとまった活動がおわったら、ほんの短い時間でもふりかえってはメモし、メモしては振り返るという時間をスケジュールに入れて習慣化する。
アイデアや情報があるのに生活がかわらないのは、「気付きを応用する力」が弱いから。
1分間記録術こそがその応用力をたかめられる。
「脱いでもカッコイイ」体への変貌
記録術で世界一になった
挿穂に成果をしっかりおとあげるために記録術のサイクルをつくり、実践しながら頻繁にふりかえる機会をつくった。
すべてのゲームの得点をメモし、それを分析しながら、思い付きや感じたことなどをメモして、何度もふりかえる。
それぞれの段階のはじまりに進歩の予想をし、それを記述した。
スランプのときこそ、記録術の実力がでる。
メモの振り返りや分析もより丁寧になる。
その結果、集中力が高まり、成績の上昇とともにモチベーションもあがり、トップになった。
何か壁のようなものにぶちあたり、そのことでより細かな考察の振り返りを行うように動機づけされることに‥。そのあたりに成長のカギが潜んでいる。
独学でも才能は伸びる!
記録術によってい、今までの人生にできなかったことを克服し、未知なものへの挑戦ができ、新しい人生を送ることができる。
学生が20倍の速さで学んでいる
記録術のフィードバックを重点的に実践しているカレッジ。
第6章記録術はすべてに使える
長期・短気目標を立てるポイント
目標は成長するための手段
目標は柔軟で「オープン・エンド(明確な結論をださない、各自の判断に任せる)」
状況に応じ、自分の実力が増していくとこに伴って目標も絶えず変化する
目標がはっきりしている場合には、それを適切なステップにわけて、短気目標をつくることができる。
漠然とした願望しかない場合は、ブレインストーミングで長期目標や短期目標をはっきりとさせる。
- 目標をたてる目安
自分にとって魅力的
具体的ではっきりしている
どのような努力をすればいいのかかりやすい
目標にむかっての進度を、数量化するなどの方法で明らかにできる
記録術で人間関係を変える
自分で人を変えようとするのは無理でも、サイクルを何度かつみかさねて根気よく進めると、よいきっかけを何度もつかむことができる。
具体的な対策を立て、数量化することで進歩をたどり、何か手ごたえのある結果をだそうとあせると、かえって問題をこじらせるかもしれない。
記録術を使って現状を描写して、問題点について明らかにすることや、第三者からの忠告に耳をかたむけることも有意義。
- 前提
せっかちにならずに長い目で目標をたてる
まず、すぐに行動に移せるような小さないプロジェクトを、いくつかやってみる。それには比較的短い制限をつける。
相手を深く知ることに意識を集中する。相手から見た現実が、どのようなものであるかを理解しようと努力する
自分自身の言動のパターンを振り返って、自分が誤って思い込んでいないかどうか、詳しく検討する
プロジェクトが進んでいく過程で、いろいろなことがおこることが予想されるが、それらの意義に注目し、プロセス自体を楽しみ、生きがいとするように心がける
プロジェクトを遠して自分が成長し、自分の人格と人と接する技術が磨かれことを自覚する。
テクニックの復習
- 知源育の5つの原則(コピー)
オーナーシップを発揮する
現状を分析する
活動に全身全霊を傾けて取り組む
サイクルをつくる
メモと振り返りを習慣化させる
- どのパターンにもあてはまる大まかなテクニック
自分が望んでいること、自分にとって本当に価値のあることをはっきりさせる(第1原則)
それを目標として表現し書き出す。それを、実践しながら、再考し、状況や自分の力量の変化とともに、目標自体を進化させていく。(第2・第4原則)
目標を長期短期にわけ、さらに月間週間目標などに分割して、成長の指標になるものをみつけ、それによって進歩のプロセスを数量化するなどの方法で把握する(第4原則)
プロジェクトのさまざまあな局面でメモを残し、問題点を明らかにし、その解決方法について考え、成果がでている点について振り返り、さらに高い目標を設定する(第5原則)
実践の中で問題点改善点などについて目を向け、分析し、3つのRの1つreportを活用して、いろいろな人々と話し合う。その人たちとの、意見交換やフィードバックで、さらに自分の実践の質をたかめる(第3、第5原則)
健康・体力で記録術を使うには
ある程度健康であれば、自分の身体に無頓着であることもわかる。
医者にたよらなくても、自分でコントロールできる部分が大きい。
自分の身体が語りかけることに耳を傾ける。
まずは小さな目標から手をつける。
結果を想像しながら、みこみはっしんをしてみて、身体の声に耳を傾ける。
どこかに痛みや問題が生じるようであれば、即刻、対処方法を考え、目標を調節する。
自分の身体が持つ可能性を過小評価してはいけない。
一時的に身体に負荷をかけることで鍛えるのも可能。
人間の体には驚くほど順応する力やたえる力がある。
目標設定のためのプロセス
プロジェクトに関する個別のファイルをつくっておいて、その中に、プロジェクトに関するあらゆる資料やメモ類を補完しておき、常に取り出せるようにしておく。
- 目標設定へのステップ
医師やさまざまな専門的な知識などを参考んしいて、問題が何であるかをはっきりさせ、解決方法について探る
上記の知識を参考にして、自分の生活にあった解決方法を考え、それを目標として掲げる
問題がどこにどのように表れているかを丁寧に観察し、自覚症状を書き出してみる
上記の書き出したものによるフィードバックで、自分にあった解決方法を考え、それを目標に書き換えます。
テニスを例にとった成長のメモ
ウィークリープランナーを使っている。
活動が停滞し、中断するようなことがあっても、スケジュールを開くことで目標や計画していたことを思い出すことができる。
予測のできない事態に遭遇しても大丈夫。
そのなかから新たなことがまなべるので、プロジェクトを再開するときには、もっと効果的で、工夫に富んだアプローチができるように記録術が助けてくれる。
頻繁にうまれる小さな気付きやアイデアをメモし、つねに振り返る基本的な姿勢を忘れてはいけない。
- 確認リスト
活動の意義を繰り返し自問する
目標や計画を絶えず進化させる
無理のない時間を記録にあてる(目安としては5〜10%)
計画・実行・振り返りのサイクルをつくる
記録が蓄積されたところでレポートにまとめる(ダイナマイト効果の演出)
定期的に振り返り、ほかの人に経験したり考えたことを伝え、フィードバックやアドバイスをもらう
記録術を知的活動にどう使うか
知的時間の質を高める前に健康や体力についても改善しておく。
体力が向上すれば、おのずと集中力や持続力にもプラスに影響して、知的活動がしやすくなる。
集中力をアップさせるには、まずは肉体的な活動で記録術を体に習慣づけ、集中力を高める訓練をしておくとサイクルがまわりやすくなる。
記録術には、加齢にともなって必然的に起こる知的活動の低下をのりこえて、若い時期にも達成することができなかったような高みにまで到達させる力がある!
まず、周辺に潜んでいる現状を分析する。
どのように学習方法を変えたらいいかという具体的なカギは、実は自分が握っている。
記録術を使った時間の改善は、その埋もれている無限の可能性を発掘するための道具。
- 目標設定の原則
オーナーシップが原動力になる。その目標が本当に自分の生きる目的とつながっているかを自問しながら進める
アイデアは「今」「ここ」にある現実の中に無限に潜んでいる。記録術パワーがそれをひみとく働きをしてくれる
たいてい目標達成にはあらゆる邪魔が入ってくる。忍耐強く前向きな姿勢を保って継続することが成果につながる
サイクルをつくって進んでいくときに、無理のない目標改善が可能になる。中断されることもあるかもりえないが、記録術を再開することで、速やかにもとのレベルにもどり、高いレベルに到達することができる
振り返りの時間の中で、現状を打開するさまざまなフィードバックやアイデアが生まれる。ウィークリープランナーなどをもちいて、定期的かつ頻繁にその時間をとっておく必要がある。
知的能力アップを考えてみる
どのようい知的能力を伸ばしたいかという質問にはさまざまな答えがかえってくるが、具体的には「どこからどうやってはじめていけばいいかわからない」人がほとんど。
- 知的能力とは
理解力
判断の速さ
記憶力
発想の豊かさ
イメージする力
論理的に考える能力
企画力
問題解決能力
言語表現力
集中力をアップさせる
まず、現状について分析する。
どんなときに集中できて、どんなときに集中できないかという状況の分析をかきながらすすめる。
その間に疑問がでてくる。疑問はすべてかきとめておく。仮の答えもメモする。
書いては考え、考えては書いていくうちに方向がみえてくる。
次に仮の目標を設定してみる。
目標がわかれば、それからはサイクルにのせて、いくらでも緻密な計画と行動のサイクルをつくることがけいる。
ある程度すすんだところで、もっと確実に進歩するためには数値で測定する。
- 2pt
- よく集中した
- 1pt
- まあまあ集中できていた
- 0pt
- 集中できなかった
知的活動をポイント制で評価していくと、何時間の活動が何ポイントでできたというような結果がでてくる。
毎日の活動の時間とポイントを書き込んでいき、「なぜうまくできたのか」とか「どうしてうまくできなかったのか」というコメントを、一言かきくわえる。
目にみえる変化をおこしたいなら、たまっていく記録を振り返りフィードバックする。
自分の行動パターンに気付き、それを改善する具体的な方法に目が開かれる。
このように記録・パワーが徐々に威力を発揮していく.
今まで漠然としてとらえていた疑問がはっきりし、答えがみえることで、具体的に何をしたらいいのかがおのずとわかってくる。
記憶力を高める
記憶については数値目標がつくりやすく、メモも容易に行える。
記録術でキャリアアップする
- 仕事のでき具合
効率のよさ
正確さ
美しさ
豊かな知識や経験
調和
力強さ
スピード
スムーズさ
「1分間記録術」で組織を変える
「1分間記録術」で経営アドバイス
仕事には多くの側面がある。
仕事を成功に導くためにの要素も数多くある。
それらのひとつひとつを注意深く観察し、記録することで、目覚しい改善ができる。
一度にすべてをする必要はない。
1つずつサイクルにのせてやっていけばいい。
自分のペースでバランスよく。
記録するテクニックや時間は、経験を記録としてストックし、ときどきレポートに書いて、まわりの人々と経験をわかちあううちに上達していく。
どのようなことをするにも;けんこう や体力、;ちてき な生産性、より高い精神性をたもち、よりよい人間関係をきづいていくことが仕事を成功させうために大切
記録術で家事を楽しむ
記録術には、目標を達成できるばかりでなく、個人のやる気を引出す効果もある。