著作権法は一度ぶち壊して作り替えないといけないだろ

著作権法の登場は19世紀、今の著作権法は1970年に登場。俺が生まれるずーーーっと前じゃないか。インターネット時間で考えたら太古の昔に制定されたため、時代に法整備が追い付いていない状況だ。「破壊なくして創造なし」とはよく言ったもので、今一度ぶち壊して著作者、著作権者、消費者が満足のいく新著作権法を作らないといけない。ただ、制定する人は法律にもインターネットにも精通していないといけないため、人材の問題がありそうだ。俺は文化庁パブリックコメントに以下の文章を送り付けるつもりだ。

インターネットからの違法音楽・動画のダウンロードを違法化しようという動きのようですが、とても正気の沙汰とは思えません。
インターネットのオブジェクトはただ閲覧するだけでも一旦ハードディスクやメモリにダウンロードされます。これだけインターネットが普及している現代では、そんなことは一般常識です。
つまり、ダウンロード違法ということは、閲覧するだけでも違法ということになります。しかし、合法性は閲覧しなければ判別できません!閲覧せずに合法性を判別するのは不可能です。
また、サイトの合法性はどういう判断基準なのでしょうか?違法動画がひとつでも存在するサイトは違法サイトでしょうか?YouTubeは違法動画もありますが、今や企業の宣伝手段になっています。もう今はそういう時代なのです。
考えてもみてください。一般人が普通にYouTubeニコニコ動画で動画を楽しんでいるのに、それがたまたま違法アップロードされた動画だったら見た人全員が犯罪者になってしまうのです。
ダウンロード違法化は今や空気のような存在になったインターネット空間に毒ガスを撒く行為だということに気付いてください。インターネットの使用そのものを違法化するようなものです。
「情を知らなかった場合は違法ではない」とありますが、ではたまたま違法動画を見てしまった人が民事訴訟を起こされた場合、それをどうやって証明すればいいのでしょうか?いち庶民には裁判に耐えるだけの時間も資金もないのです。権利者に強引に押し切られてしまうのは目に見えています。
海賊版が許せない権利者のお気持はよくわかります。僕も海賊版はなくなってしまえばいいと思います。それだったら海賊版のアップロードを取り締まればいいことではないでしょうか?それなら現行法でもできますよね。海外サーバにばら撒いていて国内法が通用しないのならば、ネット版ICPOを発足するべきでしょう。僕は一般人を恐怖に陥れる乱暴な法改正には断固反対です。アップロードを取り締まりきれないのは、たんに警察側及び権利者側の怠惰です。甘えないでください。
著作権法が何の目的で制定されたのか考えてください。第一条に「文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて『文化の発展』に寄与することを目的とする。」とありますね。いきすぎた著作権保護は文化の発展どころか壊滅してしまうだけです。
もしこの改正案が通った場合、違法ダウンロードの取り締まりのために警察によるインターネットの監視が行われますよね?それは日本国憲法の通信の秘密を侵しています。
著作権法の制定に関わる人は全員インターネットの専門知識を学んだ上で、国民の声に耳を傾けてください。ダウンロード違法の危険性を指摘している人は無数にいます。
もう一度言います、ダウンロード違法化はインターネット違法化なのです!