いつでもどこでもメモできるコストゼロのライフハックツール「おれおれ Hipster PDA 」

GTD などの情報処理術の実装方法として、デジタルツールがいいかアナログツールがいいかはときに宗教戦争になる…んだけど、双方を補完する関係にあるのでどちらも使うとよい。
デジタルツールの利点はなんといっても検索性だ。そして、データは確実に保存される。 アナログツールの利点はいつでもどこでも電源がなくても手軽に使えること。そして、速攻で自由な形式でメモできること。 デジタルツールの欠点はシステム上の制約があることと、「起動」が遅いこと。アナログツールの欠点は検索ができないこと。

俺はつい最近 A4 の裏紙を 8 枚切( 7cm x 10cm ほど)にした紙をクリップ(というか口みたいなものではさむやつ。なんていうんだっけ…)でたばねてポケットに入れて常に持ち歩いている。で、短い鉛筆を裏紙とともにはさんでいる。
クリップはチェーンをつけてベルトの穴からつないでいるのでなくなる心配はない。ついでに懐中時計と鍵もついている。

所詮裏紙による紙束なので手帳と違ってみすぼらしい。しかし、見た目以上にいろいろな利点がある。

  • 7cm x 10cm という大きさはちょうど手の平に乗せて書ける大きさ
  • 紙束はいくらでも追加・廃棄できる
  • ほぼ無料
  • すぐに取り出せる
  • 裏紙の再利用なので地球に優しい(笑)
  • 紙は「曲げられる」

この「曲げられる」という利点に着目したツールはほとんど知らない。手帳にせよノートにせよ曲がった状態のまま使う人はいない。俺は紙束を山折りにしているから、小さいポケットに入れることもできる。

で、パソコンを触っていないときはゴルゴ 13 が拳銃を抜くようにすばやく紙束を取り出し、メモ( GTD でいう収集)している。そして、パソコンに戻ったら 必殺の org-remember でデジタルに移している。デジタルに「転送」(同期・シンクロ)した後は、その紙は捨てられる。

一見へんてこなものであっても、しっかりとした理論があればシステムとして稼動する。これが俺の持論だ。

第2回 デジタルとアナログを渡り歩く:ライフハック交差点|gihyo.jp … 技術評論社
Introducing the Hipster PDA | 43 Folders
http://gihyo.jp/assets/images/lifestyle/serial/01/crossover/0002/hipster1.jpg

なんというか、考えていることがまったく同じ人が世界のどこかにはいるようで、紙束(カード)を束ねて持ち歩いている人がいるそうな。この写真が Hipster PDA だ。アナログツールなのに PDA と名乗っているあたりがオツだ。カードの大きさは俺のとほとんど同じ。違いは、鉛筆もはさんでいることと、山折りにしていること。

俺はちょっと前までは Visor Platinum を持ち歩いていたのだが、 Palm は収集ツールとしてはいまいちだと思う。なぜなら、 Graffiti は遅いし、 DiddleBug で手書メモをしようにも古い機種なので領域が小さすぎる。おまけに、使うには皮ケースから本体を取り出して、画面保護ケース取り外して、 DiddleBug を立ち上げるという動作が必要だ。しかし、パソコンから情報を持ち出すツールとしては今も活用している。俺的には Palm は Read Only Device かなぁ。
この紙束を「おれおれ Hipster PDA 」と呼ぼう。これこそが俺的は最強の収集ツールだ。これからも誇りを持って使っていくつもりだ。