GTD を始めてから 2 ヶ月がたった

GTD を始めてから2 ヶ月がたった。

GTD の教科書ともいえる二見書房の「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする 52 の法則」と「はじめての GTD ストレスフリーの整理術」をこの前買った。これまで Web の記事でなんちゃって GTD をやっていたのだが、きちんとした本で基礎固めをしたいからだ。「〜整理術」の方は同じ本を再び訳したものらしい。監訳者の GTD 経験が増えたこともあって前回の訳から大幅に向上しているという話。 amazon でも★ 5 が多かったから仕事術の後に整理術も読むようにした。

本を読んでこれまでが「なんちゃって GTD 」だと感じた理由は、プロジェクトについて誤解していたこと。プロジェクトを大きな仕事だと考えていた上に、サブタスクに分割しなかったのは恥ずかしいことだ。「裏庭の照明を明るくする」ことだってれっきとしたプロジェクトだ。 GTD におけるプロジェクトの概念(次にとるべき行動が 2 つ以上あるタスク)を理解したら、これまで「次にとるべき行動」だったタスクがプロジェクト行きになり、「プロジェクトにおける次にとるべき行動(サブタスク)」を決定できるようになった。これでプロジェクトの見通しがはっきりした。 GTD レベルが一段階上がったことを感じた。
なんちゃって GTD だったけど破綻せずに済んだのにも理由がある。常に頭の中にあることをすかさずシステムに預けていたし、週次レビューも欠かさなかったからだ *1

今の自分の仕事においては書類を扱うことは多くない。幸いほぼ 9 割方デジタル情報だ。だからこそ Emacs の org-mode で一元管理できる。オフラインのときに紙に走り書きしたメモは後でちゃんと org-remember で入力している。手帳は使わない。出先では Palm の DiddleBug で走り書きして家で org-remember 。しかし、アナログ情報が増えてきたとき、どう対応するかが今後の課題であろう。

GTD の核は「信頼できるシステム」に脳味噌をダンプすることだ。で、何が「信頼できるシステム」か。

  • 故障率が低いこと
  • バックアップが取れること
  • 自分の管理下にあること
  • タスクの移動やレビューがやりやすい
  • 必要に応じてシステムを『改良』できること


なんつーか org-mode はおそらく最強の GTD ツールだろうね、少なくとも Emacs ユーザにとっては。 Web アプリケーションじゃ Web サイトやネットワークが落ちてたら致命的だし、すでに与えられたものを使っているだけ。バックアップ体制はしっかりしているのかという問題がある。だいたい提供する会社が潰れたりしようものならそのサイトに預けていた脳内のデータがあぼーんするわけだ。やはりシステムは自分の管理下におきたい。 org-mode は Emacs Lisp で書かれているからプログラミングできる人にとっては細々としたところを自分で改善できる。けっこう org-mode 関連のおれおれコードも増えてきた。もしかしたら整理して EmacsWiki に公開するかもしれん。欲しい人がいるかどうか知らんけど。
メールとか manpage とか info とか様々な情報へのリンクを張れるのもよい。これは統合編集環境の Emacs だからこそなんだろうね。
単一のファイルに「やるべきこと」を集めていれば、「ポケットひとつの原則」も遵守していることになる。 howm は 1 日 1 ファイルだからなぁ…

1 回週次レビューが遅れてしまったことがあったので、次の週次レビューを自動で reschedule する方法がないかなと探していたら、あった。「 SCHEDULED: <日付 .+1w> 」みたいに「.+1w 」と付記する。すると、この TODO が DONE になったら再び TODO になり、日付が現在から 1 週間後に自動で更新される。

** TODO 週次レビュー
   SCHEDULED: <2009-02-26 木 .+1w> 

さらに、*Org Agenda*バッファに highlight.el で「週次レビュー」のタスクを目立たせた。

さて、脳内を org-mode に追い出したのはいいのだが、すでに追い出したことと同じことを思い付くことがけっこうある。追い出した時点で追い出したことまで忘れてしまっている状態だ。思い付いたらさっと org-remember で収集し、適当なカテゴリーに処理→整理している。 org-mode だとさっと項目を移動できるから処理と整理が同時に行えるのがよい。で、プロジェクトのサブタスクではなくて「次にとるべき行動」リストに移動した場合、後で細かなレビューをしたらすでに特定のプロジェクトのサブタスクに書いてあることだったりする。後のレビューで発見できるから気にするなってことか???

*1:一回だけ 1 日遅れてしまったことがあるけど…