フィルタリングよりも教育だろ

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080212/147061/

フィルタリング技術じゃいくらがんばってもfalse positive(規制対象ではないサイトが規制される問題)がでてしまうわけで。100%に近い精度で自然言語の意味解釈ができるくらいまで電脳の技術は発達していない。過度な規制は害悪をもたらすだけだ。

SNSとかのコミュニティサイトを規制してしまうと、そこを居場所としている子の居場所が奪われてしまうだろ。学校生活がうまくいってない子がSNSで友達を作って、そこで楽しくやっている子がいる。SNSという居場所が突然奪われたら、その子はどこに居場所を見付ければいいんだ?SNS友達との関係も断ち切られてしまう。その子にとってそこで作った友達は宝だ。政府がそんなことするのは許されないことだ。

たとえば「死_ね」(フィルタリングを避けるためにわざとunderline入れてます)という語句が規制されるなら「氏_ね」や「市_ね」とわざと誤変換をしてフィルタリングの目を避けるとか、今まで何度でも起きてたでしょうに。「市_ね」を規制すると、「八王子市_ねぇ、あそこは〜」という文も規制される。規制できないから隠語という形で有害情報は流れる。どう考えたっていたちごっこだ。

有害な情報を遠ざけるのではなく、有害な情報の見分け方を教育するほうが65536倍大切だ。「情報教育」として今すぐに小中学校の学習指導要領に加えろよ。フィルタリングがどんなに頑張ったって有害情報はすりぬけてしまうわけ。電脳ごときがいくらがんばっても100%はありえない。

それにだ、仮に100%フィルタリングができたとしたら、大人になって今まで避けていたダークな部分に初めて触れることになる。そしたらどうなるか。ダークな部分を全く知らない箱入り娘がいきなり情報社会の厳しさに直面する。あまりの醜さに発狂するかもしれないね、そしたら。

世の中有害なものは多いわけで、少しずつ免疫力をつけていかないとこの世の中は生きていけない。そのために教育が大切だ。