パソコン作業効率を良くする 6 つの方法
日々パソコンで作業をしていると、いろいろと不満が出てくると思う。遅い、見辛い…などなど。これを改善する方法をここで挙げる。 ここでは OS を問わない一般論だ。ライフハックみたいな感じで。
キーボード←→マウスの行き来を減らす
パソコンのインターフェースは 15 年以上も前から GUI だ GUI だと言われているが、やはり入力デバイスの基本はキーボードだ。キーボードには習熟していなければならない。ここを読んでいるみんなは、キーボードを見ずに文字入力すること（ブラインドタッチ・タッチタイピング）くらいはできるだろう。ブラインドタッチは常識なので今更言うまでもない。
ブラインドタッチができるようになったら、それなりの速度で打てるようになるため、今度はキーボード←→マウスの移動コストが馬鹿にならなくなる。なぜなら、キーボード→マウス→キーボードを切り換える間にやることは、
- マウスに手を伸ばす
- マウスを操作する
- キーボードのホームポジションに戻す
となっている。当たり前のようにやっていることでも、考えてみたら面倒なことやっているなぁと感じないといけない。
キーボードでできることは、キーボードで閉じよう。そのためには、頻繁な操作に対応するキーボードショートカットを覚えよう。全て覚えろとは言わない。あくまで頻繁な操作に対応するショートカットを覚えれば十分だ。ショートカットを覚えるとキーボード←→マウス移動コストを削減できる。
キーボードショートカットの重要性はいろいろな場所で触れられているが、逆にマウスが得意な操作もある。それは、 GUI 上で少ない候補を選択することだ。今のマウスはいろいろなボタンがついているので、そこに機能を割り当てられるようになっている。マウス主体の操作があるならば、今度はそれがマウスのみでできないか考えてみよう。
日々の作業を吟味して、キーボード←→マウスの頻繁な行き来はないか自問してみよう。頻繁な部分さえ改善してしまえば、効果は抜群だ。
瞬時にメモを取れる環境を構築する
これは GTD を実践している人には当然なのだが、瞬時に取れるメモ環境を整備する必要がある。人間の頭には「一瞬のひらめき」というものがかけぬけることがままある。しかし人間の記憶は儚いもので、それを瞬時に記録しておかないと、そのひらめきが何であったかを思い出せなくなる。
ならば、パソコンでさっとメモを取ろう。パソコンならば、スペースを気にしなくてすむし、検索だってできる。
メモ環境の構築において大事なことは「瞬時」にメモウィンドウを出せるようにすることだ。コンマ数秒で出せるとベストだが、 1 秒を過ぎるようじゃダメだ。 1 秒を過ぎるとメモウィンドウが出る頃にはひらめきは記憶の外に出てしまうだろう（もちろん許容時間は個人差がある）。もちろんキーボードのみで出そう、マウスを使っているようじゃあっさり 1 秒を過ぎてしまうからな。出てきたメモウィンドウにひらめきを記録しよう。そして、それを習慣にしよう。
メモするときは漢字変換とかは意識しないでガンガン書け。ひらがなのままでもよい。校正はあとでできるから、書き出すときは一気に書き出しておくのが肝要だ。さあ、ひらめきをメモリダンプしよう。
システムの無駄を省く
常駐ソフトやデーモンはメモリも CPU も消費するので、必要最低限のものにすべきだ。使わないと思ったものは、いっそのこと切ってしまえ。軽くなるはずだ。
次の「画面中を隙間なくウィンドウで埋める」ことを徹底すれば壁紙もなしにしてしまおう。
画面中を隙間なくウィンドウで埋める
今の GUI のウィンドウの開き方は無駄が多すぎる。多くの人は画面領域を有効に使えていない。
なんで、あまりにも小さいウィンドウを出すのだ？特にブラウザだが、ディスプレイが小さい場合に毎回いちいち最大化しないといけないのは面倒だ。
なんで、既存ウィンドウに重ねたりするのだ？隠れた部分を見るには、上のウィンドウを移動しないといけないのは最悪だ。人間様にウィンドウを移動させるということはシステムがウィンドウを適切に配置していない証拠だ。作業効率を改善したいと思っているならば、そのように考えないといけない。
残念なことに、画面領域は自分が必要なことをすべて表示できるほど広くはない…たとえ 40 インチのディスプレイであったとしてもだ。狭いのだから、有効に使わないといけない。ならば、画面領域をウィンドウで埋めて余白を作らないようにするべきだ。そのためには、ウィンドウをタイル状に並べるのがベストだ。すべてのウィンドウは他のウィンドウに重ねてはいけない。重ねると移動しないといけないからだ。そうなるようにシステムを設定しよう。
X Window System ならば ratpoison 、 stumpwm 、 ion 、 awesome などのタイル型ウィンドウマネージャーがよい。タイル型ウィンドウマネージャーならば、ウィンドウの配置はウィンドウマネージャーが適切にやってくれる。そして、ウィンドウの切り替えはキーボードのみでできるのでマウスの使用頻度はがくっと落ちる。毛嫌いしないで使ってみよう。新たな境地に立てるはずだ。「ウィンドウはそのまま出しゃいいってもんじゃない、決められた領域にあてはめていくものだ。」俺が長年狭いディスプレイで作業できたのは、 ratpoison のおかげだ。
画面領域から余白をなくすと、結局のところ…多くの人に反発を喰らうかもしれないが…壁紙やデスクトップアイコンは論外と言わざるを得ない。これらは、余白があってこそ見られるものだからだ。壁紙は余白がなければ見られないので、メモリの無駄だ。デスクトップアイコンはどうしようもない。なぜなら、クリックするには、その場所にウィンドウが配置されていないことが前提となるから。ウィンドウがある場合は最小化なり移動なりしないといけない、おえー。デスクトップアイコンになっているものは、よくアクセスするモノだろう。だったら、欲しいときには常に素早く取り出せないといけない。
メモリを増設する
今はギガが数千円で買えるほどメモリが安い。メモリが少ないのならば、増設しよう。パソコンは長い間使うパートナーなんだから、メモリはケチケチしてはいけないのだ。メモリを増設すると、世界が変わるほどパソコンが軽くなるぞ。 Pentium 4 マシンであっても 2GB も積んでれば GNU/Linux ならばあと 5 年は戦える。俺の場合は十分すぎるので 1GB 近くディスクキャッシュになっている。
高解像度な大きいディスプレイを買う
先日、俺は巨大なディスプレイを買った。（ ref. BenQ G2411HD （ 24 inch ワイドディスプレイ）を買った→ GNU/Linux で動いた - http://rubikitch.com/に移転しました ）
ディスプレイが大きくなると、解像度も高くなる。解像度が高くなると、より多くの情報が画面領域に表示できるようになる。パソコン作業において、画面領域の大きさは作業効率に大きく影響する。そのため、ディスプレイは大きければ大きいほどよい。スペースは作業効率のことを考えたらがんばって確保すべきだ。
まあ現実にはコストの兼ね合いもあるので、今なら 24 インチがよい。 21 〜 27 インチでは最大解像度 1920x1080 となっているものが多い。 27 インチもいいけど、やっぱり値段や消費電力（ 24 インチの倍！）がかさむ。この解像度で 21 インチは小さすぎる。コストパフォーマンスを考えると 2009 年 5 月時点で 24 インチがよい。 25000 円前後で買えるぞ。作業効率の改善を考えるとあっというまに元が取れるので、狭いディスプレイなんか使ってないでさっさと買ってしまおう。今後何年も使うことになるのだから。
元々 1024x768 だったので画面構成はこんな感じだった。ウィンドウ 2 の横幅が狭すぎたため、いまいち使い勝手がよくなかった。
1024
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|1 698x732 |2 |
| | 326 |
| + x |
| | 732 |
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| | |
+-------------------------+---------+
|3 1024x36 |
768 +-------------------------+---------+
そして、 1920x1080 になると、横長（ワイド）な画面になるので、ウィンドウを横に複数個並べることができる。ウィンドウ 2 の横幅も十分取れている。ウィンドウ 1 はさらに中心で縦分割をしている（ Emacs ）。 スクリーンショットはクリックでどうぞ 。
1920
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|1 1404x1044 |2 516x1044 |
| 実質 702x1044 が 2 つ並んでいる | |
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|3 1920x36 |
1080 +------------------------------------------------+---------------|
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